Colombo Plan

コロンボプラン

　南アジア及び東南アジアの共同的経済開発の促進、それによる生活水準の向上を目的とした発展途上国支援計画のこと。1950年1月にコロンボで開かれたイギリス連邦外相会議に端を発し、オーストラリアとスリランカの主導で始まった。

　発足当初の加盟国はオーストラリア、カナダ、スリランカ、インド、ニュージーランド、パキスタン、イギリス、マレーシア、北ボルネオの9つの地域で、イギリス連邦の加盟国のみで構成されており、元々はイギリス連邦の枠内での取り組みであった。

　表面上は途上国の経済的・社会的開発を支援することを目的としたが、オーストラリアには連邦の一員として共産主義拡大防衛に向けた統率力の発揮とオーストラリア中心の太平洋経済圏の確立という目的もあった。そのためオーストラリアはコロンボプランを主要外交手段として用いた。

1970年までには加盟国は24か国になり、アメリカや日本も加盟している。305億ドル以上の援助金、設備投資や専門技術の援助、オーストラリア内のアジア人学生の教育支援などの形で支援が行われている。　

　柏恭平1115