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Dictation test
書き取り試験
1901年の移民法で、非ヨーロッパ人のオーストラリア入国を管理する手段として必須であると定められた。ヨーロッパ以外の移民には試験管の選んだヨーロッパ言語での試験が課された。これに合格できなかった場合はオーストラリアに定住する権利を与えられなかった。
1934年に起こった事例では、ライオンズ政権からオーストラリア入国をとめるよう要請されていたチェコの社会主義者エゴン・キッシュEgon Kischにこの試験を適用した。キッシュはスコットランドのゲール語の試験で不合格となったが、のちに最高裁判所はゲール語を想定されるヨーロッパ言語の範囲外とする判決を下した。
1958年に入国許可という制度が登場し、書き取り試験は実施されなくなった。
松井文音1215