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Building Societies
住宅金融組合
働く男性たちが預金を行って、小さな家をローンで建てることができるようにするために、19世紀初頭にイギリスに創設された低利の住宅融資を行う組織。自由改革主義者たちは、この組合が家族の結びつきを強めるだけでなく、節約を促進し、熱心に働く労働者には、財産所有者にのみに与えられていた政治的権利を与えることができるとして、住宅金融組合に好意的であった。
1847年に、住宅金融組合の法律が、ニューサウスウェールズで可決されたことをきっかけに、住宅金融組合はオーストラリアで急速に拡大した。持ち家率がイギリスよりも高いオーストラリアにおいて、住宅金融組合は多くのひとから支持を得た。住宅金融組合では、会員が各会員から寄せられた預金プールから住宅建築の費用としてお金を借りることができた。1880年までには組織が恒久的な基盤を獲得し、組合は次第に銀行として経営を始めたり、投機事業にも手を出したりするようになった。
住宅金融組合はオーストラリアの金融市場の特徴であるが、1890年の金融危機や近年の金融危機では、破たんする組合が生まれるなど、その基盤強化は重要な課題であった。
松平桃子1507