Yamba
ヤンバ
ニューサウスウェールズ北東部、シドニーの北682キロ、マクレインMacleanの北東18キロに位置する。
人口:4,721(1996)、2,528(1981)、306(1911)。
地名はアボリジナルに由来し、「岬」または「食用の貝」あるいは「カーペット・スネイク」という意味だとされる。1861年にこの町が測量された時に、この名前がつけられた。入植地は、しばしばウライWooli(Woolli)と呼ばれた。白人の入植以前はバンジャラングあるいはYaygirのアボリジナルの居住地であった。1799年にマシュー・フリンダーズが船で初めてこの地に到着した。杉の木が多く茂っており、その伐採と運搬が1838年に始まった。1854年に船の水先案内人の駐在所が設けられ、彼らの家族がこの地に移り住んだ。先住民は60年代からの本格的な入植によりその数が激減した。1862年にウライ・ホテルが開業した。クラレンス河口の防波堤建設の工事が1862年に行われ、その後1893年から1903年に改修工事が行われた。1864年タウンが官報に記載された。1862年に郵便局が、1868年に学校が創設された。産業は水産業と砂鉱業が盛んで、水産業においてはおもにカキの養殖がなされており、カキの輸出が1887年から始まった。1950年にはクラレンス港が開港したが、商業港としては発展せず、重要な漁港の1つにとどまっている。砂鉱業は1934年に始まり一時期衰退するが、1968年ごろから再び盛んとなった。1970年にはその工場も造られた。最近ではリゾート地として注目され、それにともなう大規模な開発事業が計画されている。
師井学・藤川隆男0403