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Yallourn
ヤローン
ヴィクトリア中南部、メルボルンの南東に位置する。
人口:5,580(1954)、2,520(1933)。(モウイー=ニューバラを参照)
地名はアボリジナルの言葉で「草で編んだ平皿」を意味する語に由来する。以前は先住民ワイワルングの居住地であった。メルボルンまでの鉄道が開通した後、1887年から1899年にかけて、ヤローン北部のラトロウブ・ヴァリーLatrobe Valleyで最初の石炭採掘が試みられた。1916年に鉱山局によって採掘が再開され、1919年には最初の発電所が州電力委員会によって建設された。露天掘りの炭田が開かれ、1924年までにはヤローンはヴィクトリア州の主要な発電所となった。1928年から1932年にかけて、近代的な採掘技術が導入され、1962年には発電所が拡張された。1970年代には1,450メガワットの発電料を誇る発電所が建設された。発電施設向けの冷却塔が建設されたのは、オーストラリアではここが初めてである。タウンは採炭予定地の上にあったので移転が決定され、1970年代末から80年代初めてにかけて、住人は近隣のモウイーMoe やモーウェルMorwell やトララルゴンTraralgonといった土地に移住した。
平野孝展00