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Woomera
ウメラ
南オーストラリアの中央部、アデレイドの北西502キロ、ポート・アガスタの北西180キロに位置する。
人口:359(2001)、1,349(1996)、1,805(1986)、4,808(1961、マラリンガを含む)、約3,000(1950)。
地名はシドニー地域のアボリジナルの言葉に由来し、「槍投の棒」を意味する。かつては先住民のKokathaやバンガラBanggala(Parnkalla)の居住地であった。ウメラ・ロケット発射基地があり、その実験領域は南オーストラリアと西オーストラリアにまたがる広大な地域である。一般の立ち入りは禁止となっていた。基地は1947年のイギリス=オーストラリア長距離兵器開発協定のもと設立された。様々な国々がそこでの軍事計画に参加した。町は政府によって作られ、管理され、地方自治体の設立は認められなかった。マラリンガとエミユというイギリスの核実験が行われた2つの場所があるのもこの地域であり、ユナイテッド・ステイツ・ジョイント・ディフェンス・コミュニケィションズ・スティションも存在したが、1999年に閉鎖された。地域の一部は1968年にアボリジナルに返還されたが、多くの場所が放射能に汚染されていた。1996年からは、日本も宇宙開発の実験をここで行なっている。1999年に連邦政府は、収容数千人を越す不法移民の収容所をこの町のそばに置くことを決め、2001年現在200人以上が収容されている。現在町への入場は制限されていない。
藤川隆男1102