Winton

ウィントン

　最初の郵便局長ロバート・アレンRobert Allenの故郷、ボーンマスの郊外の名をとってウィントンと名づけられた。1880年まではペンギン・ウォーターホールPenguin Waterholeという名で知られていた。白人の入植以前はGuwaのアボリジナルの居住地であった。1875年に現在の位置より西へ1.5キロの場所に、商店やホテルが建設され、村ができた。1876年の洪水で被災し、現在地に村は移動した。

　1891年に起こった羊毛刈り労働者の大規模なストライキには、町から500人以上が参加した。これは労働党の設立につながった。このとき参加者は町の南に野営した。その当時の煉瓦造りのかまどが今も残されている。バンジョー・パタソンBanjo Patersonのウォルシング・マティルダが、ここのホテルで最初に歌われた。これを記念したウォルシング・マティルダ・センターが町の中にあり、多くの観光客でにぎわっている。鉄道は1899年に開通した。1920年にはカンタス航空の最初の役員会議がウィントン・クラブで開かれた。ロイアル・シアターは、オーストラリアに現存する数少ない屋外映画館の１つである。降水量は少なく、水の供給は高温の地下水に依存している。

　安井倫子・藤川隆男1202