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Wiluna
ウィルーナ
西オーストラリア中央部、パースの北東949キロの地点にある町。
人口:262(1996)、229(1981)、719(1947)、1,181(1933)、327(1911)。
町の名前は「シギのような動物の声」あるいは「風の場所」を表すアボリジナルの言葉に由来するといわれる。白人の入植以前は先住民Wawulaの居住地があったと思われる。ジョン・フォレストが1875年に約60名のアボリジナルに攻撃され、現在の町の北にあたる場所に臨時の軍事施設を設けた。1891年に金が発見され、1932年には鉄道が開通したが、1952年には廃止された。1930年代にはアンチモニー、ヒ素、硫化金の鉱床のおかげで繁栄し、人口も7,000人を越えた。ウィルーナ鉱山は西オーストラリア最大の鉱山であったが、1947年に閉山になった。オーストラリアで唯一のヒ素鉱山が閉山されると、町も衰退した。1974年、アボリジナルの協同組合が農場を取得し、その後エミュの飼育や果物や野菜の栽培を行うようになった。1982年には鉱石くずから金と銀を抽出する可能性についての研究が行われ、ウェイ湖 Lake Way の南では450万トンのウラニウム鉱石の開発が検討された。町が有名なのは、ホールズ・クリークから続く、旧カニング家畜道Canning Stock Routeの南端に位置していたからであり、1910年頃から利用されていた。
石光崇昭・藤川隆男1202