Wellington
ウェリントン
ニューサウスウェールズの中央部の町、シドニーの北西369キロ、ダボーの南50キロに位置する。
人口:4,920(1996)、5,280(1981)、5,825(1966)、2,984(1901)、1,340(1881)、29(1851)
地名は、1817年にジョン・オクスリーがワーテルローの戦いに勝利したウェリントン公に敬意を表して、この地域をウェリントン・ヴァレーと命名したことに由来する。バサースト以西におけるヨーロッパ人の最初の入植地として、1823年に囚人入植地が置かれた。それ以前は、アボリジナルのウィラージューリーWiradjuriの居住地であった。
1828年に内陸の河川体系について調査していたチャールズ・スタートが基地として使用した。トマス・ミッチェルのウェリントン・ヴァリーの地図が、オーストラリアで最初に出版された地質図である。1831年に最初の入植地は放棄され、政府の牧場が置かれ、翌年にはアボリジナルへのミッションが設置された。1838年、シドニーへの週定期郵便が始まる。1840年代、J.B.モンテフィオレによって最初の町が囚人労働者を用いて作られた。ミッションの廃止後、1846年に現在のタウンが告示され、コブ・アンド・コウの駅馬車サーヴィスが1865年に始まった。1879年には自治体となり、1880年に鉄道が開通した。1946年、マクウォリー川上流のバランドング・ダムBurrendong Damでの工事が始まる(1952から1958年まで一時中断、1967年に完成)。ウェリントン洞窟は1830年に発見され、1870年に旅行者に公開されるようになった。現在、町はこの洞窟で最もよく知られている。1875年には35キロ南東にあるステュアート・タウンStuart Townで金が発見され、ゴールドラッシュが起こった。町の博物館は1833年に銀行として建てられたものである。現在、町は周囲の豊かな農業地帯のサーヴィス・センターとして機能しており、午後のティータイムには町のカフェやティー・ルームはにぎわいを見せる。
藤川隆男1202