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Wauchope
ウォーホウプ、(ウォーホープ)
ニューサウスウェールズ北東部、シドニーの北406キロ、へイスティングズ川沿いに位置する。
人口:4,693(1996)、3,645(1981)、1,903(1947)、454(1911)。
もとはアボリジナルのカダングKadangあるいはBiripiがこの地域に居住していた。1830年にへイスティングズ川沿いの土地が入植者に開放され、現在の町に近いところにエニスという村ができ、船が往来するようになった。1836年、キャプテン・ロバート・ウォーに土地が交付され、彼にちなんだ地名がつけられた。19世紀後半になると、次第に現在の場所に町の中心が移っていった。1892年には、アボリジナルの学校が開設された。1900年、政府は近郊のイエピン・イエピンのアボリジナル・キャンプの閉鎖を命じ、住民はケンプシー近くのバーント・ブリッジに強制移住させられた。1892年にはへイスティングズ・ヴァリー地域で最初のバター工場が作られる等、現在に至るまで周辺では酪農をはじめとした畜産業が盛んである。また、木材の切り出しが行われるようになり、後には、ベニヤ等の合板の製造も成長した。
近くには、かつての木材の伐採作業等を再現したテーマパーク、「ティンバー・タウン」があり、観光スポットとなっている。また、ビック・ブルと呼ばれる酪農場もある。
浅野敬一・藤川隆男0603