Warragul

ウォラガル

　地名はアボリジナルの言葉でディンゴを意味するwarrigal（もしくはwarragal）に由来する。1865年、最初のヨーロッパ人入植者が、町の北に位置するブランディ・クリーク　Brandy Creekに入植地を定めた。それ以前は、先住民であるワイワルングの居住地であった。1868年、ここで世界最大のミミズ（学名Megascolides　australis）が発見された。実際に測定されたもので最大のものは1930年に発見された体長2.19メートルのもので、最大限延ばせば全長4メートルにもなるという。1860年代に、酪農用の牧草地を開設するために、周辺地域の沼沢地の水が汲み上げられ、それ以来この地方はメルボルンに新鮮な牛乳を供給するようになった。1878年に鉄道が開通し、同年町も創建された。1880年代には製材業が重要な産業になった。また、ファイティング原田を倒してアボリジナルとしてはじめて世界チャンピオンの座に輝いたボクサー、ライオネル・ローズLionel Roseはこの地の生れである（1948年生れ）。現在でも町の周辺では酪農が盛んであり、町には食料品や繊維などの軽工業が立地している。

　平野孝展00