Wagga Wagga
ウォガウォガ、ウォガ・ウォガ
ニューサウスウェールズ南東部、シドニーの南西約450キロに位置する。
人口:42,848(1996)、22,092(1961)、7,446(1911)、4,596(1891)、1,858(1871)、221(1851)。
町の名前はアボリジナルに由来し、ウォガとは「カラス」を、ウォガウォガとは「多くのカラス」を意味するとされる。土地の人々は単にウォガと言うことが多い。1829-30年にはチャールズ・スタートがこの地域を探検した。元来はアボリジナルのウィラージューリーの人々の居住地であったが、1832年には、ロバート・ベストがウォガ・ウォガ牧場を建設した。その後、近くの交通の要衝に村が発達、1847年に測量が行われて、警察署などが設けられた。さらに1849年にウォガウォガの町がタウンとして公示された。
1850年にマランビジー川の渡しが始まり、家畜の重要な市場となり、町は発展した。1858年に最初の蒸気船がオルバリーから到着し、1862年には電信のサーヴィスが始まった。同年、マランビジー川に橋もかかった。1860年代から70年代にかけて小麦の生産地になり、1867年にはバラになった。1870年代にブドウの木が移植され、1878年には町の北に、翌年には町に直接、鉄道が通じた。1880年代には、タウン・ホール、郵便局、警察署や聖ミハエルのカトリック教会が建設され、ガスの供給も始まった。2つの世界大戦の後には、復員兵による入植が行われている。1938年に空港と病院がオープンし、1940年には空軍、翌年には陸軍の基地が置かれた。1946年シティとなり、1947年教育大学が開校したが、1951-52年には大規模なブッシュ・ファイアーに襲われた。
ニューサウスウェールズの内陸部における最大の町であり、リヴェリーナの中心都市、サーヴィス・センターである。町にはチャールズ・スタート大学のキャンパスもある。また歴史的建築物としては、教会のほか、裁判所や駅などがある。
藤川隆男0403