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Victor Harbor
ヴィクター・ハーバー
南オーストラリア南東部、アデレイドの南85キロに位置する。
人口:7,343(1996)、5,926(1991)、4,522(1981)、2,036(1961)、937(1911)、465(1891)、533(1881)。
1837年にこの入り江を海図に記した、リチャード・クロウジァRichard Crozier船長の船、ヴィクター号にちなんで名づけられた。かつてこの地域は、Narrinyeriの先住民の居住地であった。ヴィクター・ハーバーは、エンカウンター湾に面し、かつてはマリー川の交易拠点港となると見られていた。今日では、リゾート地であり、また、農業と牧畜地域の中心地である。1830年代に捕鯨基地がおかれ、ファウンテン・インが1847年に設立された。風車が1851年に建てられたが1853年に嵐のために閉鎖された。港の建設の決定が1861年に下され、アデレイドとの鉄道が1864年に開通した。また、1878-82年には桟橋が造られた。19世紀後半にはマリー川を下った羊毛を最終的に海外へ輸出する積み出し港となり、港は大いに栄えた。しかし、鉄道網の発達により、1890年代はこの役割は突然消滅した。ヴィクター・ハーバーの最大の観光の目玉は馬が引くトラムである。トラムはヴィクター・ハーバーとグラニット島を結んでおり、毎日運行されている。
松本圭一・藤川隆男0403