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Ulladulla
アラダラ
ニューサウスウェールズ南東部海岸、シドニーの南231キロに位置する。
人口:8,384(1996)、7,382(1991)、6,018(1981)、2,781(1971)、1,210(1954)、1,844(1947)、129(1871)。
名前はアボリジナルに由来し、アラダ・アラダ「安全な湾」を意味するという説と、Holey Dollar(昔のオーストラリアに通用した穴のあいたコイン)に由来するという説がある。初期にはワスプ・ハーバーWasp Harbourとして知られていた。近郊にある遺跡は2万年以上前から、ドゥアガDhurgaのアボリジナルがこの地域に居住していたことを示唆している。1827年から1828年、測量官トマス・フロランスがこの地を訪れる。初期の入植者は材木を求めた人々である。詩人ヘンリー・ケンドールは、1839年にここから7キロほど北のミルトンで生まれた。1859年に桟橋が造られ、1863年最初の石造桟橋が造られた。1873年鉄製の灯台が造られ、移築されたものが現在も残っている。1861年公立学校がオープンした。1930年代、イタリア系の移民たちがここを漁業基地とし、現在もその子孫が活躍している。1950年代からはリゾートとして急激に発達する。現在もリゾート地として、退職者の引退生活の場として町は拡大を続けている。周辺では酪農や林業、養蜂業が盛んである。ミルトン(1996年の人口1,030)は、1860年に個人建設の町として出発し、現在静かな観光地になっている。
藤川隆男1202