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「我らは皆真の愛国者」
流刑の時代初期の囚人たちを描写するのに使われる有名なフレーズ。レンスターのジェントルマン(ヘンリ・カーターHenry Carterだと今では信じられている)によって書かれたとされる劇のプロローグの一節である。
遠く離れた土地から大海原を越え我らはやってきた
歓呼の声も太鼓の響きもなかったけれど
我らは皆真の愛国者である
なぜなら、知って欲しいのだが
我らは祖国のため国を離れたのだから
いかなる個人的な見解も我らの惜しみない献身を汚すことはない
祖国の繁栄こそが我らの旅を急き立てた
そして誰一人として、我ら移民こそ
イギリス国家にとって最も有益であったことを疑う者はなかろう
そのプロローグは、有名なスリであり、金の鎖付き時計を盗んだためにニューサウスウェールズに流刑になったジョージ・バーリントンGeorge Barrngtonの作だと長年考えられていた。彼は1796年オーストラリア最初の劇場のこけら落としに際し、そのプロローグの文句を語ったと言われる。この詩の一部、「我らが祖国のために」をタイトルとした劇が2000年に日本の俳優座によって上演された。
藤川隆男1202