オーストラリア辞典
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Tolpuddle Martyrs、the Dorchester Labourers

トルパドルの殉教者、ドーチェスタの労働者



 英国ドーセット州出身の農業労働者、ジョージ・ラブレス、ジェームズ・ラブレス、トマス・スタンフィールド、ジョン・スタンフィールド、ジェームズ・ハメット、ジェームズ・ブリーンの6人が1834年にオーストラリアに流刑にされた。1833年、トルパドルでの賃金削減に不安を感じ、ラブレス兄弟は労働組合(フレンドリー・ソサエティー・オヴ・アグリカルチュラル・レイバラーズ)を結成した。そしてその結団式での違法な誓約行為により、旧式の法律の下6人は有罪を宣告され、7年の流刑となった。ヴァンディーメンズランドに流されたジョージ・ラブレスを除いて5人は、ニューサウスウェールズに流された。イギリスでは世論がこれに強く反発し、1836年に彼らは特赦と無償の帰国が認められ、1837年から1839年の間に全員がイギリスへ戻った。ハメットだけがトルパドルに戻り、他の者たちはエセックスで約2年農場を経営した後、カナダへと移住した。ジョージ・ラブレスは1837年の『ホイッグ党の犠牲者』においてトルパドルの殉教者の体験を綴っている。

 藤川隆男0203