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thirty-six faceless men
36人の顔の無い男たち
この軽蔑的な言葉は、36人のメンバーから成るオーストラリア労働党連邦レベル会議、およびそのメンバーと、労働党の連邦議会における指導者との関係に言及して使われた言葉である。誰が最初にこの表現を用いたかについては、いくつかの議論があるが、一般にジャーナリストのアラン・リードAlan Reidの言葉に由来すると言われる。1963年に労働党の特別連邦レベル会議が開かれ、ノース・ウェスト・ケイプにおけるメリカ海軍連絡基地建設の提案に関して、党の方針が決定された。そのとき党の連邦議会の代表、コールウェルと副代表、ホイットラムは、この会議に出席することを認められなかった。新聞に掲載された写真には、会議中に外で待つコールウェルとホイットラムが写っていた。メンジーズはその年に行われた連邦議会選挙の運動中にこの言葉を用いて、労働党が得体の知れない外からの統制により支配されていると批判した。この事件により、労働党の連邦議会の代表と副代表は、連邦レベル会議において投票権はないものの、出席し発言する権利を得ることになった。
清水寿夫01