The Entrance
ザ・エントランス
ニューサウスウェールズ中東部、シドニーの北99キロ、ニューカッスルの南の海岸部に位置する。
人口(南に位置するテリガルTerrigalを含む):37,891(1981)、20,107(1976)、8,390(1961)、2,651(1947)、569(1933)。
この地域はトゥーワン、タゲラ・ビーチ、カラギなどと呼ばれたが、タゲラ湖Tuggerah Lakeが太平洋に注ぐ細い入り口となっていることから、ザ・エントランスの名で呼ばれるようになった。白人の入植以前はクリンガイのアボリジナルの居住地であった。最初の入植は1828年にピクニック・ポイントから始まった。ゴールドラッシュ後、中国人の漁師が定着し、1895年にゲスト・ハウスがオープンしてから、1920年代までは道路事情が悪かったにもかかわらず、観光地として発展した。1911年に郵便局が設置され、この名がザ・エントランスとされたことから、現在の名が普及するようになった。1914年に海岸部が政府に収用され、1915年にはパブリック・スクールが建設された。1934年にエントランス海峡にかかる橋が完成した。1960年代以降、観光地やリゾートとして、また退職後の生活の場として急速に発展した。
観光客にとっての最大の魅力は、午後3時ころに行われるペリカンの餌付けである。100羽をこえるペリカンがえさを求めてやってくる。オーストラリアの東岸ではよくペリカンを見かけるが、これほど多くのペリカンを1度に見られる場所は多くはない。午後3時前に着くのが肝要であるが、服が汚れるのが気になるのならば、あまり餌付けの場所に近づき過ぎないほうがよい。
藤川隆男0203