the Commonwealth of Australia
オーストラリア連邦
オーストラリアの国の公式名称。かつて植民地だったニューサウスウェールズ、クィーンズランド、南オーストラリア、タスマニア、ヴィクトリア、西オーストラリアの6つの州と、オーストラリアン・キャピタル・テリトリー、およびノーザンテリトリーから成る。
連邦運動が1880年代から1890年代にかけて展開され、1897年から1898年の連邦憲法制定会議で連邦憲法が起草され、これは2度の国民投票を経た後に承認された。1度目の投票での採択はならなかったものの、いくつかの修正を経た後に行われた2度目の投票においては、すべての植民地がこれを採択したのである。この憲法は、1900年のオーストラリア連邦憲法法のもととなり、これをもって翌1901年1月1日、オーストラリア連邦が正式に発足した。西オーストラリアは当初参加を見合わせていたが、関税の課税権の保持、大陸横断鉄道の建設などを条件に、他の植民地と共同歩調をとった。権力機構は連邦と州によって分割されており、連邦議会は人口比例によって選出される下院the House of Representativesと、各週同数の議員を配分された上院Senateにより成り立っている。
1911年、ノーザンテリトリーが南オーストラリアから連邦に譲渡され、また、ニューサウスウェールズも、オーストラリアン・キャピタル・テリトリーの創設のための土地を連邦に譲渡した。
なお、オーストラリア連邦Commonwealth of Australiaとイギリス連邦(連合)Commonwealth of Nations(もとはBritish Commonwealth of Nations)を混同する場合があるので、注意する必要がある。
平野孝展00