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Stroud
ストラウド
ニューサウスウェールズ中東部、シドニーの北約220キロ、カルーアKaruah川沿いに位置する。
人口:598(1996)、522(1981)、769(1954)、545(1933)、1098(1911)、368(1856)。
町の名前は、イングランドのグロスターシアの町にちなんで、オーストラリア農業会社の監督官ロバート・ドーソンによって命名された。かつてはアボリジナルのWanaruahの人々の居住地であった。彼らはカミラロイの人々と交易などを行っていた。1827年に、オーストラリア農業会社によって、ポート・スティーヴンズにおける最も重要な囚人入植地のひとつが築かれ、羊の飼育が行われるようになった。その後、同社の監督官エドワード・パリーが主導するかたちで次第に町が整備されていった。1830年頃からは、小麦とトウモロコシの栽培も盛んになった。1851年にその本部がキャリントンからここに移されたが、1850年代末になると、オーストラリア農業会社の事業の中心がリヴァプール山地の北西に移り、以後ストラウドは衰退した。1913年に鉄道が開通、製材業が発展したが、現在はその名残はない。
現在でも古い建物が数多く残されており、聖ジョン・アングリカン教会(1833)、旧レディ・パリーの学校など歴史的に重要なものも少なくない。
浅野敬一00