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Strathalbyn
ストラサルバン
南オーストラリア南東部、アデレイドの南東52キロに位置する。
人口:2,962(1996)、1,756(1981)、761(1876)、886(1871)。
「広い谷間」を意味するスコットランドのゲール語のstrathと、イングランドの意であるAlbionから派生したalbynの複合による地名である。別の説によるとalbynはゲール語で「丘の多い土地」の意味だとされる。しばらくはStrath Albynと呼ばれていた。アンガス川のほとりにあり、現在牧畜とワイン作りがひろく行われている。スコットランドの雰囲気を残した歴史の町である。
ヨーロッパ人による入植以前は、ナリンジュリーNgarrindjeriのアボリジナルの居住地であった。ジョン・ランキンJohn Rankineに率いられたスコットランド移民が1839年に入植した。1844年には現存する聖アンドルーズ教会が開設された。1848年から1914年まで銅の採掘と精錬が行われた。1858年には警察署が、1867年には裁判所が建てられた。これらは建物は現在博物館になっており、ナショナル・トラストが管理している。1868年に建てられたアーガス・ハウスは、南オーストラリアで最初の地方紙である『サザン・アーガス』の事務所であった。1868年には地方自治体となった。ガス会社が1868年に設立され、1917年まで営業を続けた。1869年にグールワおよびヴィクター・ハーバーへの路面電車が開通し、1884年にはアデレイドとの間の鉄道が開業した。
藤川隆男0303