St. Albans

セント・オルバンズ

　1820年代にヨーロッパ人による入植が始まる。元来ブロック・ワーフBullock Wharfと呼ばれ、次いでマクドナルドMacdonaldと呼ばれたが、1841年に官報に記載されたときには、ロンドンの北にある町にちなんでセント・オルバンズと命名された。白人の入植以前はダルグのアボリジナルの居住地であった。総督フィリップは1790年マクドナルド川を探検し、ファースト・ブランチFirst Branchと名づけた。川の下流では1803年、上流では1810年に土地交付が始まった。1840年ころセトラーズ・アームズ・ホテルが建築され、アングリカン教会は1843年にオープンした。ホークスバリー川を利用して荷物を輸送しようとする人々によって、町は主に利用された。1867年と1889年の洪水で、大きな被害を受け、村人の多くが村をあとにした。1890年ころに裁判所と警察署が建設された。1961年まで村には電気はなく、1978年の洪水で村は孤立した。

　現在ホークスバリー市の一部であり、毎月第3日曜日のマーケットの日だけに、少しにぎわいを取り戻す。1966年においてマクドナルド川流域全体でも人口は79人にすぎなかったが、最近少し回復を見せている。

　藤川隆男0303