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Socialisation Objective
社会主義化目標
1921年にオーストラリア労働党が綱領に盛り込んだ目標。「産業、製造、分配と流通の社会化」の目標のことである。
目標採択は第1次世界大戦後数年間にわたる、労働運動の中の急進派による活動の頂点であった。それは、労働運動内部のOBU勢力と、第1次世界大戦の結果として生じた資本主義の明らかな動揺によって勢力を拡大した者たちにとっての勝利を象徴していた。
この目標は、目的達成にあたって平和的な手段を採用するという決定により修正されていった。オーストラリア労働党は、私有財産が「社会的に有益な方法で、搾取なしに」使用されるならば、それを否定しないとの声明を出した。社会主義化目標の改変は、オーストラリア労働党の社会主義化に対する態度を象徴していた。それは早い段階で、銀行や保険業のような独占資本の国営化を意味するようになった。
オーストラリア労働党は、社会主義化の目標の追求によって、選挙においてダメージを受けることを恐れており、ヨーロッパ型の社会民主主義との関連をより強調するようになった。1930年代にニューサウスウェールズの一部に、社会主義の即時実現を主張するグループが勢力を拡大したが、労働党はそのグループを解散させた。
石光崇昭0401