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Smithton
スミストン
タスマニア北西部、ホバートの北西413キロ、ダック・リヴァーDuck Riverの河口に位置する。
人口:3,313(1996)、3,495(1991)、3,378(1981)、612(1911)。
スミストンという地名は、入植者ピーター・スミスPeter Smithという人物にちなんでいると言われるが、この地域の開発に貢献したジェームズ・スミスに由来するという説もある。1825年にヴァンディーメンズランド会社がスミストンの管理に当たることになった。スミストンはヴィクトリアのゴールドラッシュとタスマニアのスズの発見によって繁栄するようになる。この地方の材木がバス海峡を越えて、ヴィクトリアの金鉱に送られた。1904年にダック・リヴァー・バター工場が建設された。多くの農場が、地方議会や後には州政府によって整備された土地に建設された。スミストン港湾委員会が1910年に設置されたが、潮流の問題で湾を広げることができなかった。また、タスマニアで最も大きく近代的なバター工場やカゼイン工場、オーストラリアで最も大きい硬材工場を含む製材工場が作られた。これらは現在もスミストンの主要な産業である。現在、スミストンの西に位置するウルノースWoolnorthだけがヴァンディーメンズランド会社の所有地である。1980年代前半にグリム岬Cape Grimに汚染監視所が作られた。1971年には中央オーストラリアのものとよく似たアボリジナルの作った彫刻がキャメロン山の西海岸で発見された。現在、野菜の加工や漁業も重要な産業となっている。
藤岡真樹1001