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Slessor, Kenneth Adolf
スレサ、ケネス・アドルフ
1901-1971
オレンジ、ニューサウスウェールズ生まれ。
詩人、ジャーナリスト。
しばしばオーストラリア初のモダニズム詩人ということで知られている。しかし、初期の作品は、ノーマン・リンジーが発展させた歴史的空想主義の影響を受けていた。叙情詩『アース・ヴィジターズ』Earth Visitors(1926)は、異教的ロマンスとルーベンスの色に染まっている。1930年代、成熟してきた作品はオーストラリア史についての空想とその景観の表現へと向かった。1つの主要な連作は「キャプテン・クックの5つの直感」“Five Visions of Captain Cook”であり、オーストラリアの詩歌の原点としてのクックを提示した。シドニー湾で溺死した友人を追悼する哀歌「5つのベル」“Five Bells”は、ジョン・ヘンリー・オウルセンJohn Henry Olsenによるシドニー・オペラハウスの壁画の題材となっている。彼はまた、ジャーナリストとしても活躍し、『シドニー・サン』や『メルボルン・ヘラルド』など、多くの新聞に寄稿している。1940年から44年には軍事特派員を務め、「ドッグ・リヴァーの碑文」“An Inscription for Dog River”を著した。彼の詩集は『アース・ヴィジターズ』を含め、数冊ある。Cuckooz contrey(1932)、Five Bells(1939)、One hundred poems(1944)、そしてPoems(1957)である。
遠藤貴弘1101