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Ryan,Thomas Joseph
ライアン、トマス・ジョゼフ
1876-1921
ポート・フェアリー、ヴィクトリア生まれ。
政治家、弁護士、クィーンズランド首相(1915-1919)。
クィーンズランド州首相として産業法制を整え、徴兵制に反対した政治家。
1876年にヴィクトリアのポート・フェアリーに生まれる。父は牧畜業者であり、ポート・フェアリー公立学校、メルボルンのザビエル・カレッジ、メルボルン大学を卒業した。その後は、複数の学校で教鞭を取り、クィーンズランドの法曹界に入った。ライアンは労働組合法を専門とする弁護士となり、労働党に入党した。
1909年に、労働党からクィーンズランド立法議会の議員となり、6年後の1912年には党代表、1915年には州首相となった。彼の内閣は、強力な大臣を擁して、大衆の支持を勝ち取った。労働調停仲裁や労働者の報酬等に関する労働関係法を整えることに注力し、肉屋、保険会社、ホテルなど多くの国有会社を設立した。上院の廃止には失敗したが、第1次世界大戦中には首相の中でただ1人徴兵制に反対し、連邦首相ヒューズと対立した。ライアンは1919年から連邦議会の下院議員として活動し、1920年には連邦議会の労働党副代表に就任するが、翌年気管支を患って死亡した。
新村祐規0102