Rochester

ロチェスタ、ロウチェスタ

　当初は、1846年の最初の入植者、ジョン・ロウにちなんで、ロウズ・キャンプRowe's Campと呼ばれていたが、1854年にRowechester、さらに翌年、イギリスのケント州にある町の名前にちなんで現在のつづりに変わった。この地域はかつては先住民ヨタ・ヨタの居住地であった。1855年にタウンとなった。1864年にはメルボルンからの鉄道が開通した。ワランガ運河が開通すると、灌漑の恩恵を受けるようにもなった。1930年代から乳製品工場の近代化が始まった。1940年に電力供給が開始されると、バター工場はチーズ部門を増設した。また、1946年に牛乳の低温殺菌工場、1952年には粉乳製造工場が操業を開始し、1980年頃までにはオーストラリアで最大の牛乳加工工場となった。地元の農家は、1947年にハインツ社とトマト栽培の契約を締結、1953年には作付け面積が120ヘクタールに達し、その重要性は現在でも失われていない。キャンパズピー川Campaspeのエパロック・ダムは1964年に完成し、灌漑用水の増加に寄与している。

　浅野敬一00