オーストラリア辞典
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Rippon Regulation

リポン条例(条令)



 オーストラリアの各植民地で実施された、王領地売却に対する規定。イギリス本国の植民地担当国務大臣ゴドリッチ(のちのリポン伯爵)によって、植民地改革運動の影響のもと、1831年に導入された。それまでオーストラリア内の植民地では、国王による無償交付と売却を組み合わせたシステムで王領地が売却されていた。しかし、この規制以後は、1平方マイルあたり5シリングを最低落札価格として、オークションによって土地は売却されることになった。その目的は自由移民の促進であった。土地の売却益を利用して、イギリス政府は大規模な移民補助を開始した。1平方エーカー最低落札価格は、1839年には12シリング、1842年には1ポンドと漸次引き上げられていった。

 坂本優一郎01