オーストラリア辞典
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Renmark

レンマーク


南オーストラリア南東部、アデレイドの北東256キロに位置する。
人口:4,366(1996)、4,256(1991)、3,489(1986)、3,475(1981)、1,914(1947)、2,176(1933)、1,933(1911)、368(1891)。


 1887年にジョージ・チャフィーによって命名された。「赤い泥」を意味するアボリジナルの言葉が訛って、「レンマーク」となったと言われているが、その真偽は定かではない。白人による入植以前は、Meruのアボリジナルの人々の居住地であった。Meruの人々は天然痘による被害を受け、さらに梅毒がこれに重なった。1864年には目撃された200人のグループのうち子供2人しかいなくなっていた。1830年にチャールズ・スタートがレンマークのあたりを通過し、入植者がこれに続いた。1887年、灌漑計画実験のために101,100ヘクタールの土地を授与されたチャフィー兄弟によって、オーストラリアで最初の灌漑入植地が創始された。同年に村が成立し、チャールズ・チャフィーが材木用にオリーブを植林した。レンマーク灌漑管理局事務所が1888年から93年にかけて設置された。この事務所は、当初チャフィー兄弟の事務所であった。チャフィー兄弟は1892年から93年にかけて破産し、政府が計画を管理することになった。1897年には、大英帝国で最初の地域共同体のホテルが建てられた。1904年にタウンが成立し、1935年に自治体となった。レンマーク生産業者蒸留所が、オーストラリア初の共同組合ワイナリーを1916年に設立した。1927年に鉄道が開通した。レンマークは異常に幅の広い道路を持ち、中央分離帯は公園であるかのように思われる。周辺地域では、ブドウ、オリーヴ、ライム、アブルコット、プラムなど様々な果物が灌漑によって栽培されている。

 津田博司0601