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Port Stephens
ポート・スティーヴンズ
ニューサウスウェールズ中東部海岸、シドニー北約220キロに位置する。
人口:36,011(1986)。
カルーア川Karuah Riverの三角江(エスチュアリ)にあるこの湾は、1770年にこの地に着いたジェームズ・クックによって、イギリス海軍省の次官であったフィリップ・スティーヴンズにちなんで名づけられた。この地域の先住民はWorimiのアボリジナルであったと思われる。1816年から材木伐採がこの地で始まった。1824年にポート・スティーヴンズからマニング川までの土地が、オーストラリア農業会社に無償交付され、1826年にはその本部が北岸のキャリントンに設置された。1850年代から1860年代においては、この湾は船の避難所や、捕鯨漁師のための材木や水の供給地として利用された。1860年代初めには、湾の入り口に2つの灯台が建てられた。1870年代にカキの養殖が始まり、1920年代に急速に発展した。現在オーストラリアで最大のカキの生産地になっている。1874年にネルソン・ベイの測量が行われ、1883年には郵便局が置かれた。第2次世界大戦中は、軍事基地となり、兵士の訓練施設が置かれた。1956年には漁業協同組合のために冷凍倉庫が建てられた。1960年代以降、リゾート地として発展してきた。特に南岸のネルソン・ベイやショール・ベイ、北岸ではホークス・ネスト等が有名である。
清水寿夫・藤川隆男0403