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Port Essington
ポート・エシングトン
ノーザンテリトリー中北部、コウバーグCobourg半島北岸の入り江、かつて入植地がおかれた場所。
1818年にこの地に到達し測量を行ったフィリップ・パーカー・キングPhillip Parker Kingによって、ウィリアム・エシングトン提督William Essingtonにちなんで命名された。
コウバーグ半島の方はそれ以前に、ペーター・ピーターソンPeter Pieterzoon(1636年)、エイベル・タズマン(1644年)、マシュー・フリンダーズ(1803年)らによってすでに探検されていた。
1824年にキャプテン・ブレマJ.J.G.Bremerによって最初の入植が試みられたが、これはわずか3日で失敗し、入植地はフォート・ダンダスに移された。その後、1838年、再びキャプテン・ブレマが、アジア交易のための基地として、ヴィクトリア、あるいはポート・ヴィクトリアとして知られる入植地をこの地に建設した。しかしその後入植地は荒廃し、1849年には完全に放棄された。人口は80名を越えることはなかった。ヴィクトリアの跡地には現在でも建物群、共同墓地、柵囲い、桟橋、防塁施設が残存している。
1845年、ライカートはブリスベンから出発した内陸探検をこの地で終えた。
平野孝展0602