Pine Creek

パイン・クリーク

　デイリー川Daly Riverの支流である同名の川の畔にある町で、川岸にたくさんの松の木が生い茂っていることから、川はこの名で呼ばれるようになった。町の正式名は1889年から1973年まで、プレイフォドPlayfordであったが、一般に流布していたパイン・クリークが73年に正式名となった。町はPine Creek Community Government Councilの行政管理下におかれている。

　もとワガマンWagamanアボリジナルが採集狩猟生活を営んでいたが、現在は広大な土地を利用した放牧が行われている。また、1870年代に発見され町の起源となった金鉱は、現在も操業されている。この町の周辺では、金以外の鉱物も採掘されており、町は鉱夫たちのサーヴィス・センターになっている。1880年から1910年の最盛期には多くの中国人が流入し、1880年代中頃にはチャイナタウンの人口が2,000人を越えた。ダーウィンへの鉄道も中国人労働力によって建設された。鉄道博物館、ナショナル・トラスト博物館などは一見の価値がある。

　平野孝展0602