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Phillip Island
フィリップ・アイランド、フィリップ島
ヴィクトリア中南部、メルボルンの南122キロに位置する。
人口:1,563(1981)、680(1947)、887(1933)、132(1871)。
地名は、1798年に島に到達したバスによって、アーサー・フィリップ総督にちなんで名づけられた。白人の入植以前は、Bunurongのアボリジナルが居住していたと思われる。1801年にはグラント、1802年にはフランスのボーダンによって探査が行われた。フランスの進出への恐れから、1826年にデューメリック砦が建設されたが、水不足からすぐに移転された。1842年から永続的入植が始まった。1840年代には、ソーダ灰を造るためにマングローブが焼かれた。1857年からは海綿が採取されるようになった。1868年に公有地の売却が始まり、1869年までには、島の一部が中小自作農民に利用されるようになった。1870年にはカウズCowesにワイト島ホテルが建設され、島は徐々にリゾート地として繁栄するようになった。1910-15年と1920-30年にはカキの採取がさかんになった。1870年代にはじまったチコリー栽培は、1948年にはオーストラリア全体の生産高の75パーセントを占めるようになっていた。1928年に、島は郡となりオーストラリアで初めて長距離モーターレースが開催された。1920年代にペンギンのコロニーへのアクセスが改善され、フェリーも開通すると、島の観光業は本格的に発達するようになった。1940年には本土と島を結ぶつり橋が建設された。現在は、世界最小のペンギン、フェアリーペンギンで知られる有名な観光地となっている。
三木一太朗・藤川隆男0403