オーストラリア辞典
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Penola

ペノウラ


南オーストラリア南東部、アデレイドの南東388キロに位置する。
人口:1,189(1996)、1,205(1981)、1,383(1966)、568(1891)、763(1881)。


 町の名は、アボリジナルの「町の近くにある湿地」を意味する語、penaoorlaに由来する。白人による入植以前は、アボリジナルのBunganditjあるいはBooandikのグループが居住していたとされる。1902年に彼らの最後の1人が死亡している。1840年代に、アレクサンダー・キャメロンが、村を創設した。彼の家は現在も保存され、1850年代に建てられたマックアダムの木造の小屋は、南オーストラリア最古の家の1つであるとして、ナショナル・トラストの指定を受けている。また、1865年に郵便局として建てられた現在の博物館も、同じく歴史的建造物の指定を受けている。1863年までに、アデレイド以外では南オーストラリア最大の図書館を持つようになり、詩人アダム・リンジー・ゴードンはしばしばこの町を訪れた。1866年には、オーストラリア初の聖人となる、メアリー・マキロップMary McKillopが、平等な教育を基本とする学校を設立した。彼女は聖ジョゼフ聖心修道会を設立する。町は1902年に公式にタウンとなった。

 南東に位置するヤラム・パークYallum Parkは、1840年代に、オースティン兄弟により開発され、1861年ジョン・リドックがこれを買い取った。その美しい建物が現在も保存されている。その後、その牧場の大部分は、稠密植民のために小農民に売却された。ペノウラ・フルーツ・コロニーPenola Fruit Colonyも、リドック牧場の分割地の1つで、1891年にこの地域で初めてのブドウが植えられた。ワインが大衆的になってきた1960年代になって、ワイン生産で大きな成功をおさめた。とりわけ、カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーズで名高い南オーストラリア最大のワイン産地となっている。ワインの他、木材や肉などが地域の主な生産品である。

 吉田祥子・藤川隆男0403