Loading
Oberon
オウベロン
ニューサウスウェールズ中東部、シドニーの西約200キロに位置する。
人口:2,545(1996)、1,937(1981)、102(1881)。
地名はシェイクスピアの「真夏の夜の夢」に現れる妖精の王に由来。もとは、ブロック・フラットBullock Flatと呼ばれた。白人の入植以前は、先住民ウィラージューリーの居住地であった。ヨーロッパ人の定住は、フィッシュ川とキャンベル川に沿って、1820年代に始められる。1823年には測量官マクブライエンによりフィッシュ川で金が発見されたが、長期にわたる採掘は行われなかった。1835年にはフィッシュ川周辺地域で最初の郵便局が開局した。1863年には村となる。銅鉱とその精錬所が1876年に開かれ、1880年代にはシルヴァーラッシュとなった。林業が1930年代から、ガーナング監獄農場での松の植樹を契機にして始められた。松の加工工場も1959年に設立された。ブルー・マウンテンズに水を供給しているフィッシュ川には、オウベロン・ダムがある。また、近くにはジェノウラン洞窟Jenolan Cavesやカナングラ=ボイドKanagra-Boyd国立公園がある。
西のロックリーRockley(シドニーの西239キロに位置する)は、1813年にジョージ・エヴァンズによって測量された。1851年に村となる前の1848年に、銅鉱山と金鉱山が開かれ、今日これらはナショナル・トラストなどによって登録されている。1858年にはメソディスト教会が、1864年には製粉所が建てられ、1867年にイギリス国教会の教会と警察署が建てられた。
松田真・藤川隆男0103