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Nyah West
ナイア・ウェスト
ヴィクトリア北西部、メルボルンの北西371キロ、マリー河畔に立つ町。
人口:519(1996)、533(1986)、535(1981)、843(1933)、130(1911, Nyah)。
町の名前はウェンバウェンバのアボリジナルの言葉で「ここ」を指すniaに由来する。以前はタインタインダーTyntynderと呼ばれていたが、1894年にナイアに変更された。失業者対策としての入植が1893年に始まった。マリー川から水をくみ上げて果物が栽培された。ナイア村が地域の中心地として建設され、2.4キロ西に新たな入植地ナイア・ウェストが開拓された。ナイア・ウェストは鉄道が開通してから成長し、ナイアよりも重要となった。ロング湖の水を供給する計画が1903年に始まり、ナイア灌漑地区が1913年に設立された。ナイア・フォレストで発見されたアボリジナルの遺跡では、貝塚や埋葬跡、先住民の領域の境界を示すマーカーなどを見学することができる。周辺地域は灌漑による野菜や果物の生産が盛んであり、ワインや干しブドウの生産が行われている。また、町は地域のサーヴィス・センターとなっている。
石光崇昭・藤川隆男0303