Loading
nuclear tests
核実験
1952年から1963年の間に、メンジーズ政府との合意のもと、イギリス政府は核実験をオーストラリアで行った。1952年、1953年にモンティーベロウ島で3回の核実験が、1953年にはエミュで2回の核実験が行われ、マラリンガでも1956年と1957年に7回の核実験が行われた(後半2回の実験はウメラ近くで行われた)。また他にも、1953年から1963年にかけて小規模な実験が行われている。1984年と1985年には、ジェイムズ・マクレランド判事に率いられた王立委員会により調査が行われた。1985年12月に発行された報告書によれば、実験は安全に行われなかったこと、アボリジナルの中には被曝したものがいたこと、土地も汚染されたことが明らかにされ、メンジーズは批判されることになった。また報告書は、オーストラリア政府にアボリジナルに対する補償を行うこと、イギリス政府は放射能除去のための資金を負担することを勧告した。
中村武司00