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North West Cape
ノース・ウェスト・ケイプ、ノース・ウェスト岬
西オーストラリア西北端の岬
一般に広くエクスマウス湾Exmouth Gulfを取り囲む半島を指すが、正確にはその北端部分のみを示す。1818年にフィリップ・パーカー・キングPhillip Parker Kingによってノース・ウェスト岬と名づけられるまでは、フラミング岬Vlamingh Headおよびミューラット岬Cape Muratとして知られていた。 1618年にモーリシャス号のウィレム・ジャンスWillem Janzが記録上、最初の上陸を果たした。1644年にエイバル・タズマンによって沿岸部の測量がなされた。1963年の米豪協定に基づき海軍の通信施設が設けられたが、その役割や核攻撃の標的になる可能性などの議論を引き起こした。同施設には、1968年に元首相ハロルド・ホルトHarold Holtの名前がつけられた。1974年以降はアメリカ合衆国とオーストラリアによって共同運営され、1992年にオーストラリアに管理権が引き渡された。エクスマウスが、同施設関係者のための居住および各種サーヴィスの中心地となっている。一方、半島の南にあるリアーモスLearmouthは、同地域の油田の中心地である。半島の西側の大部分が、ケイプ・レインジ国立公園Cape Range National Parkに含まれている。1985年には国立公園に近接して、ニンガルー・リーフ海洋公園Ningaloo Reef Marine Parkが設立された。
藤井秀明1001