Nicholls, Douglas
ニコルズ、ダグラス
1906-1988
クメルーガンガ、ニューサウスウェールズ、オーストラリア生まれ。
アボリジナル指導者、オーストラリア・フットボールの選手、南オーストラリア総督。
ダグラス・ニコルズは、オーストラリア・フットボールの選手であり、ボクシングの選手であり、陸上競技の賞金の稼ぎ手であった。なによりも、アボリジナルの最も有名な指導者の1人であった
1906年、ニコルズはニューサウスウェールズの、クメルーガンガ・アボリジナル・ミッション・ステーションで生まれた。トンガーラTongalaのカントリー・フットボールの競技生活の後、1927年に、カールトンのシーズン前のキャンプに参加した。しかし、カールトンはヴィクトリア・フットボール連盟(VFL)に所属しており、おそらく人種差別により、同クラブへの加入を拒絶された。そのため、彼はヴィクトリア・フットボール協会(VFA)に属するノースコートに加入し、その後、ウィングのスター選手になった。ノースコトでの5年間の選手生活の間に、2度クラブ対抗選手権でプレーし、VFAの代表として対VFL代表戦に出場した。当時、彼はジミー・シャーマンのテントで、ボクシングもしていた。ニコルズはフィッツロイで1932年から1937年までプレーし、クラブから様々な賞を授与された。1935年、彼はパースでヴィクトリア代表として西オーストラリア戦でもプレーし、その後ノースコトに復帰して競技生活を終えた。また、ニコルズはプロの陸上競技選手でもあった。1929年には、ナイア賞やウォラックナビール賞を獲得した。のちに彼はクライスト・アボリジニズ・ミッション教会の牧師となり、また、ヴィクトリアのアボリジナル振興連盟の理事にも就任した。1972年にナイトを授与され、1976年には南オーストラリアの総督に就任したが、翌年、病気のために辞任した。しばしば、ダグ・ニコルズDoug Nichollsと表記される。
坂本優一郎00