オーストラリア辞典
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Nerang

ネラング


クィーンズランド南東部、ブリスベンの南西約72キロに位置する町。
人口:14,467(1996)、4,356(1976)、276(1947)、466(1933)、161(1876)。


 地名はアボリジナルの言葉でlittleという意味の言葉に由来する。町は同名の川のほとりに位置し、川の名がまず命名された。川の測量は1842年に行われ、最初はバロウ川と呼ばれていた。この頃から入植が始まったが、この地域には先住民のバンジャラングBundjalung(Bandjalang)のアボリジナルが居住していた。

 1847年、ジョン・ダンモア・ラングが、隣接するモートン・ベイの綿布をサンプルとしてイギリスに送ると、本国の製造業者らはこれに大きな関心を寄せた。その後アメリカ合衆国における南北戦争の影響によりイギリス本国における綿織物産業が危機にさらされると、植民地は綿花供給地としての役割を担うことが期待された。この地でも、1862年から63年にかけてネラング川のほとりで綿花が栽培された。しかし1864年のネラング川の洪水によって、マンチェスター綿花会社Manchester Old Cotton Co.は解体を余儀なくされた。

 1865年からは砂糖の生産が開始された。同年、町の測量が行われ、翌年にはじめて土地が競売に出された。 1865年には木材伐採業者のために波止場が整備された。また翌年からは蒸気船がネラング川の航行を開始した。 1872年にはホテルが開業し、1874年には郵便局が設置された。 1875年には川を下る最初のフェリーが運行を開始し、翌年には電信設備と学校が開設された。 1880年代にはクィーンズランド総督がネラング川のほとりに夏季期間用の官邸を建てた。 1889年には鉄道が開通し、それによって観光事業が農業よりも有益な事業となった。近年はブリスベンやゴールドコーストの住宅地として急速に人口が増加している。

 平野孝展0702