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Nanango
ナナンゴウ
クィーンズランド南東部、ブリスベンの北西、約210キロに位置する町。
人口:2,711(1996)、1,830(1981)、1,111(1976)、1,431(1947)、1,025(1933)、1,499(1911)、79(1864)。
地名は1843年に設置された牧場に由来するが、もともとはそこで働いていたウォガ・ウォガのアボリジナルの名前だと言われている。かつてこの地域にはWaka Waka(ウォガ・ウォガなど)のアボリジナルが居住していた。1848年、ジョン・グッドJohn Goodeが家畜の輸送路と交差する川のほとりに宿屋(イン)を開き、それによってグッド・インの名でも知られた。町はその周囲に発展していった。同地はギンピー金鉱のはずれに位置し、1860年代には小規模ながらも採掘が行われた。金鉱夫の中には中国人が多く含まれていた。1880年代にはじめて大規模な採掘が行われたが、どの鉱脈も長続きはしなかった。20世紀の初めに大牧場の土地が収用されて、細分化され、集約的な農業が行われるようになった。その後町は、酪農地帯のサーヴィス・センターとして機能している。1980年代中頃にはタロングTarongに発電所と炭坑が開発された。発電所は牧場の真ん中に位置するように見えるが、実は近くに探鉱の入り口がある。
平野孝展0702