Nagambie
ナガンビー
ヴィクトリア中北部の都市、メルボルンの北約126キロメートルに位置する。
人口:1,335(1996)、1,102(1981)、738(1947)、908(1911)、146(1871)。
ゴールバーン郡の行政中心地。地名はThagungwurungのアボリジナルに由来し、「潟」の意味である。御者たちは当初、この地を「馬蹄潟」と呼んでいた。ヨーロッパ人による入植以前はTaungurongのアボリジナルの居住地であった。町の中心部にはナガンビー湖があり、町の周辺では牧畜やブドウの栽培が行われている。最初にこの地域を探検したのはトマス・ミッチェルであり、それに続いた入植者により、先住民の生活は完全に破壊された。1845年にヒュー・グラスとジョン・パーセルによって広大な農場が設立された。ここに後のナガンビーの町が生まれることになる。1860年に、シャトー・ターブリックぶどう園Chateau Tahblik vineyardがその一部に設立された。1868年までにグラスはここを個人が所有する都市として測量し、1870年には最初のブロックを売りに出した。ホテル、鍛冶屋と教会は、御者が一夜を過ごすためにすでに設立されていた。同年、24キロほど西に離れた鉱山町グレイタウンが洪水後に崩壊すると、種々のビジネスがナガンビーへ移動した。1880年にはメルボルンからの鉄道が開通したが、四輪馬車や御者の交易の喪失は都市に悪影響を与えた。ゴールバーン・ダムが主に人力により1890年完成し、ナガンビー湖がゴールバーン川流域灌漑のための貯水湖として作られた。周辺地域はワインの生産で知られており、シャトー・ターブリックやミッチェルトンなどのワイナリーがある。
松田真・藤川隆男0303