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Myrtleford
マートルフォド
ヴィクトリア北東部の都市、メルボルンから北東約280キロメートルに位置する。
人口:2,705(1996)、2,815(1981)、1,085(1933)、338(1871)。
地名はこの地域のキンバイカ林myrtleにちなんで名づけられた。かつては先住民Dhuduraの居住地域であった。最初に入植が行われたのは1837-38年である。1853年には金が発見され、1856年から1900年にかけて主に会社によって採掘された。マートル・クリークの渡河地の場所に集落が生まれた。町は、1859年に測量され、マートルフォドの名が与えられた。金生産の衰退をホップやタバコの導入が補い、町はゴーストタウンとなることを免れた。中国人のパン・ルックはタバコの生産に貢献した。1883年には鉄道が開通する。1895年頃、タバコの生産は低水準に落ち込み、アメリカの専門家たちが育成に参加することで危機を免れた。第1次世界大戦後にこの地域に復員兵入植地が設立された。1930年代と第2次世界大戦中は再び停滞期に入ったが、戦後、新たな産業と技術が成功裏に導入された。1952年にはタバコ栽培研究所が設立された。また、ロデオ大会が1954年以来毎年開催されている。1866年にはブライト郡の一部となるが、1950年代に不満が最高潮に達し、60年に独立した郡を形成した。イタリア人、ユーゴスラビア人、スペイン人移民の多くは、第2次世界大戦以来、この地域でタバコ、ビール、クルミ生産に従事している。町の周辺にはワイナリーが点在し、エミュとダチョウの農場も観光用に開かれている。
松田真・藤川隆男0403