オーストラリア辞典
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Murchison

マーチソン


ヴィクトリア中東部の都市、メルボルンから北約150キロに位置する。
人口:633(1996)、596(1981)、1123(1911)、235(1871)。


 ワランガ郡の都市。地名は旅行家で地質学者ロデリック・マーチソンに由来する。かつてここには、先住民Ngooraialumの人々が居住していた。その土地には、かつて1839年にミッチェルズタウンで始まり、1840年から50年にこの地に置かれた、ゴールバーン・アボリジナル保護区があった。アボリジナルの保護区の設立と時を同じくして、スクオッターも流入を開始した。

 1850年代にゴールバーン川の渡河地に集落が生まれた。1854年に町は測量され、マーチソンと名づけられた。郵便局、学校、教会が建築され、1870年代までには裁判所やメカニックス・インスティチュートも設立された。河川交通が町の発展を支え、1880年の鉄道の開通も町の経済好影響を及ぼした。ヴィクトリア最大のホームステッドの1つであるヌーリリムNoorilimが町の東6キロに1870年頃設立された。4,000人を超えるドイツ人、イタリア人、日本人の戦時捕虜が、第2次世界大戦中この地域に抑留された。イタリア人の戦争捕虜130人が、イタリア人のための戦争記念碑・チャペルがある、町はずれの共同墓地に葬られている。1969年には地球外に生命誕生の始まりがあることを示唆する隕石の破片がこの地に落下した。 

 藤川隆男0403