オーストラリア辞典
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Mullewa

マラウォー


西オーストラリア中西海岸部、パースの北450キロ、ジェラルトンの東99キロに位置する。
人口:591(1996)、918(1981)、627(1947)、818(1933)、299(1911)。


 地名はアボリジナルの言葉で「黒鳥」という意味だとされる。北部の農業地帯に位置し、主に羊と小麦を生産する地域のサーヴィス・センターになっている。かうてこの地域に居住していたのは、先住民Amanguの人々であった。

 1850年代に入植が始まり、1861年に郡が公示された。町は1890年代に公告され、1894年には鉄道が開通した。1961年から1962年には、ウェスタン鉱業会社によって私鉄が建設され、40キロ北西のタラリング・ピークTallering Peakから鉄鉱石や黄鉄鉱を輸送し、ジェラルトンから輸出された。1886年にトマス・ボットの殺害の報復として、多くのアボリジナルが殺されたが、その99年後の1985年にはレイルウェイ・ホテルで1人のアボリジナルが殺害され、アボリジナルたちはホテルを襲撃した。オーストラリアの多くの地方都市で見られる、先住民と白人の潜在的な緊張関係がこの町にもある。この町のミッショナリーで、建築家でもあったジョン・ホーズJohn Hawesの設計の建築物が複数残っている。

 新村祐規1201