Mornington

モーニントン

　地名は、1864年にモーニントン伯爵にちなんで名づけられた。かつては、マシュー・フリンダーズが1802年に上陸したシュナッパー・ポイントSchnapper Pointとして知られていた。白人の入植以前はBoonwurrungのアボリジナルの居住地であった。フランスの入植を妨げるために、イギリスは1803年にモーニントン半島に入植地を建設したが、翌年ここは放棄された。1838年から再び入植が始まり、1841年には測量が行われた。1850年代にはタウンの測量がなされ、雑貨店やホテルが建設された。1864年から公式にモーニントンと呼ばれるようになった。1880年代から海浜リゾート地として知られるようになった。1889年に鉄道開通し、世紀転換期には、モーニントン半島の海岸沿いに無数の小型のリゾート地が建設された。1960年代ごろからは、メルボルンやダンデノングのベッドタウンとして、急速に発展した。ヘイスティングズやクリブ・ポイントでは工業が発達した。現在はメルボルン都市圏の一部となっている。1986年の郡の人口は27,397人、2000年のモーニントンの人口は約14,000人である。モーニントンのメイン・ストリートMain Streetには、ギャラリーやクラフト・ショップ、レストランやカフェが並び、リゾート客や観光客でにぎわっている。また、多くのビーチが約20キロにわたって点在している。

　三木一太朗・藤川隆男0403