Millicent

ミリセント

　地名は町を築いた地主、ジョージ・グレンの妻、ミリセント・グレンの名に由来する。彼女はまた、アデレイドの英国国教会主教、オーガスト・ショートの娘でもあった。ヨーロッパ人の入植以前は先住民Bungandijの居住地であった。グレンは初期ヨーロッパ移民の1人として、1840年代にこの地に至った。1863年から、湿地を小麦や大麦の育成に適した土地とするために、排水事業が開始され、政府は湿地からフロウム湖までの排水路を切り開いた。20世紀まで及ぶ事業の一環で、全長1,450キロ近くにも達する排水設備と500の橋が建設されている。この町は改良された造成地にあり、グレンの牧場の一部を分割したもので、1870年の測量を経て、ミリセントとして公示された。1879年に鉄道が開通し、以後順調に町は発展した。

　この地方は木材と菜種の産地で、材木工場や紙工場、菜種加工工場などがある。また、ナショナル・トラスト・ミュージアムや近くのタンタヌーラ洞窟など見所も多い。

　吉田祥子0601