Merredin
メレディン
西オーストラリア南西内陸部ミッドランズ地方、パースの東260キロに位置する。
人口:2,911(1996)、3,064(1991)、3,520(1981)、1,855(1947)、274(1911)。
町の名前は、アボリジナルの言語で「槍を造るために使用される木」という意味である。この地域は、以前はニュンガーのアボリジナルの土地であった。測量長官のジョン・ロウは1836年にこの地域に赴いた。1864-66年にチャールズ・ハントがこの地域を再び探検し、入植が始まった。1890年代のゴールドラッシュの時に初めて集落が誕生した。1891年にタウンとして公示されたが、1893年に鉄道が開通すると、タウンは鉄道の線路の方に向かって移動した。
1904年に機関車の基地が建設され、多くの雇用が創出された。このような施設が設けられたのは、近くのメレディン・ピークMerredin Peakの水が、蒸気機関車への水の供給に使用されたからである。1893-96年にかけて、メレディン・ピークの周りに大きな溝が掘られ、そこに降った雨をすべてダムに誘導する構造物が建設されていた。1909年に、後にメレディン農業研究所となるナンジーナンNangeenan実験農場が設置され、ベンカビンという小麦の品種が開発された。この地域は1910年までには、有望な農地とみなされるようになった。1910-25年に鉄道の分岐線が多く敷かれ、重要な鉄道のジャンクションとなった。また、オーストラリアで最初に下水道が整備された自治体であり、排出物は土地の再生に使用されている。1967年には地震が発生した。現在、この地域では混合農業が行われており、町は東部小麦ベルト最大の都市である。
新林秀亮・藤川隆男0403