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Mahogany Ship
マホガニー・シップ
1836年にヴィクトリアのワォーナンブールとポート・フェアリー間にある砂丘で、捕鯨船の乗組員によって発見された木製船体のこと。マホガニー、あるいはヒマラヤスギから作られたものと推定されている。1880年まで定期的に目撃証言があったのだが、船は砂の中に埋もれてしまった。1890年から現在まで調査は幾度となく行なわれたが、名残らしきものは発見されるものの、全体として姿をあらわすことはなかった。しかし、現在その船体の位置がようやく確認され、本格的な発掘が行なわれている。その帰属についての推測は、捕鯨用の小船から、1522年に近辺で遭難したとされるポルトガル人クリストヴォ・ド・メンドンサCristovao de Mendoncaのカラヴェル船にまで及んでいる。この船は、ポルトガル人がヨーロッパ人として初めてオーストラリアに到着したことを示す証拠だとする主張があるので、しばしば注目を集めてきたのである。
松田真00