Maffra

マフラ

　地名はポルトガルのMafraに由来する。白人の入植以前はガナイGanay（カーナイKurnai）の居住地であった。1839年から40年にアンガス・マクミランがヨーロッパ人として初めて入植した。ジョン・マクミランは1857年にStrathavonの土地を購入し、1858年から59年に現存する農場を建設した。1850年代に村が創設され、マフラの名がつけられた。マカリスター川Macalisterに渡しが設けられて、入植地は拡大した。1875年にタウンとして公示され、主要な牛の競売場の1つとして発展した。1888年に鉄道が開通した。1890年代からテンサイ栽培、テンサイ糖の生産が、国の援助もあり発展したが、46年に工場は閉鎖された。1929年に北西部に造られたグレンマギ貯水池Glenmaggie Reservoirが、1958年にさらに拡大されたので、牧草地の灌漑が可能となり、2つの乳製品加工工場がこの地に設置された。第2次大戦後には復員兵の入植があった。現在は酪農の他、牛肉、アルファルファ、野菜、材木の生産が盛んである。オーストラリアにおける唯一のテンサイ糖生産の歴史を展示する、マフラ・テンサイ糖博物館が町には存在する。

　清水寿夫・藤川隆男0303